今回、1年愛用してきたApple Watch SEから最新機種であるApple Watch Series 7へと乗り換え。2021年10月の発売直後に購入し、現在に至るまでSeries 7を約3ヶ月愛用してきました。
そこで、今回の記事ではコスパ最強機種といわれるSEから最上位機種であるSeries 7へと乗り換えてみて良かったところと、正直にイマイチに感じたところを紹介していきます。さらに、SEからSeries 7へと乗り換えた理由も紹介。
先に結論を言ってしまえば、Series 7へと乗り換え大満足しているのですが、コスパ面を考えるとやっぱりSEが最強です。この記事ではSeries 7とSEとの比較も交えながらレビューを紹介していくので、Series 7の購入を検討している方、SEと迷っているという方は是非参考に。
目次
Apple Watch SEからSeries 7へと乗り換えた理由
2020年9月に購入した1年愛用してきたApple Watch SEから2021年10月新発売の最上位機種であるApple Watch Series 7へと乗り換えました。予約開始日に注文し、10月8日に手元に届いたので約3ヶ月Series 7を使用してきたことになります。
そして、今回僕がSEからSeries 7へと乗り換えた大きな理由は、“常時表示非対応のSEに不便さを感じた”ためです。さらに、Apple Watchを1年使ってきた中で、Apple Watchの便利さを実感し、最上位機種を使ってみたくなったというのも大きいです。そして、Series 7はマイナーチェンジとも言われているように2020年モデルのSeries 6と比べ目新しい機能に欠けるものの、新色のミッドナイトに惹かれたというのが最後の決め手となりました。
最大の理由は「常時表示非搭載のSEの不便さ」
最上位機種のApple Watch Series 7とコスパ重視のApple Watch SEの大きな違いは、常時表示機能の搭載非搭載です。
常時表示対応のApple Watchの場合、普通の腕時計同様に画面上に常に文字盤が表示されている形となっていますが、常時表示非対応のSEの場合は通常はスマホ同様に画面は真っ暗です。腕をひねる動作をすることで初めて文字盤が表示される仕組みとなっています。
めちゃくちゃ不便というレベルではなくコスパを考えると常時表示非対応のSEでも全然有りだと思えるのですが、PC作業や家事、育児など何かをしながらサッと時刻を確認したい場合には、一旦作業を止めて手首をひねらないといけないという点に不便さを感じました。
SEとSeries 7とのスペック比較表
機種 | SE | Series 7 |
---|---|---|
価格 | 32,800円〜 | 48,800円〜 |
ケースサイズ | 40mm/44mm | 41mm/44mm |
ケース素材 | アルミニウム | アルミニウム/ステンレススチール/チタニウム |
ケースカラー | スペースグレイ/シルバー/ゴールド | ミッドナイト/スターライト/グリーン/ブルー/(PRODUCT)RED※アルミニウムの場合 |
ディスプレイ | Retina | 常時表示Retina |
チップ | S5 SiP | S7 |
心拍数 | ○ | ○ |
高心拍数と低心拍数の通知 | ○ | ○ |
不規則な心拍リズムの通知 | ○ | ○ |
血中酸素ウェルネス | – | ○ |
心電図 | – | ○ |
緊急SOS | ○ | ○ |
転倒検出 | ○ | ○ |
耐水性能 | 50m | 50m |
バッテリー | 最大18時間 | 最大18時間 |
高速充電 | – | ○ |
購入したのは、「Apple Watch Series 7 45mm ミッドナイトアルミニウム GPSモデル」
今回、僕が購入したのは、「Apple Watch Series 7 45mm ミッドナイトアルミニウムケース GPSモデル」です。Apple Watchは購入時に「ケースサイズ(41mm・45mm)」と「ケースの素材(アルミニム・ステンレススチール・チタニウム)」、「通信機能の有無(GPS・GPS+Cellular)」を選ぶことが出来ますが、僕はケースサイズは大きい方の45mmを、ケースの素材は1番安く定番のアルミニウムを、通信機能の有無は同じく安い方で定番のGPSモデルを選びました。
サイズ選び、41mmではなく45mmを選んでみた
ケースサイズ | 41mm | 45mm |
---|---|---|
価格 | 48,800円〜 | 52,800円〜 |
サイズ | 縦41x横35x厚さ10.7mm | 縦35x横38x厚さ10.7mm |
重量 | 32g〜 | 38.8g〜 |
Apple Watch Series 7は41mmと45mmの2サイズから選ぶことが出来ます。2020年モデルのSeries 6とSEは40mmと44mmだったため、小さい方と大きい方がそれぞれ1mmサイズアップしています。
僕はSEで大きい方の44mmを選び、「存在感ある見た目」「大きく操作しやすい」という点で44mmのサイズ感に満足していたので、Series 7でも大きい方の45mmを選びました。最近になって店頭で41mmもどんなものかと試着してみましたが、見た目と操作性の点で45mmを選んで良かったなと満足しています。
新色ミッドナイトがカッコいい!スペースグレイより高級感がある
ケースは、定番のアルミニウムのミッドナイトカラーを選びました。Series 7はアルミニウム以外にもステンレススチールとチタニウムを選ぶことが出来ますが、アルミニウムを選ぶと約4万円、チタニウムを選ぶと約5万円も高くため、多くの人が選ぶのがアルミニウムです。
今回、スペースグレイに代わる黒系の新色として登場したミッドナイトを選びましたが、ミッドナイトを選び正解でした。色味は真っ黒ではなく、青みの入った色で、まさに真夜中の空のような色味。青みが入った色味とは言っても、SEのスペースグレイよりもは明らかに黒要素の強い締まった色合いであるため、同じアルミニウム素材ですが、ミッドナイトの方が質感がよく、高級感を感じます。
セルラーモデルではなく、GPSモデルを選んで一切後悔なし
Apple Watchは、iPhone無しでApple Watch単体でモバイル通信出来るセルラーモデル(GPS+Cellularモデル)もありますが、僕は単体でのモバイル通信は出来ないGPSモデルを選びました。
その理由は単純で、GPSモデルのSEを1年使ってきた中でGPSモデルの不便さを感じたり、セルラーモデルだけに出来ることに特別魅力を感じなかったためです。
Apple Watch Series 7とSE共通の良いところ
マスクをしていてもiPhoneのロック解除が簡単に出来る
先に、Apple Watch全般に言える買って良かった代表的な点を挙げると、その一つ目は“Apple WatchでiPhoneのロック解除が出来る点”です。これは、2021年4月にリリースされたiOS14.5で搭載された機能です。
この機能が登場するまでは、コロナ禍でのマスク生活においてFace ID搭載のiPhoneを外出先でロック解除する際にいちいちパスコード入力をする必要があり、それがかなり面倒に感じていました。しかし、この機能がリリースされたことで、外出先でマスクをしていても瞬時にiPhoneをロック解除出来るので、Apple Watchが欠かせないものとなっています。個人的にはこの機能のために、Apple Watchを買ってみるのをオススメしたいぐらいです。
近々リリース予定の「iOS 15.4」にてFace IDがマスクに対応し、マスク装着時でもApple Watch無しにロック解除が出来るようになるとのこと。
定番の通知機能が便利
Apple Watchの定番機能である通知機能もすごく便利です。
通知機能とは、iPhoneに届く着信やメール受信、各アプリの通知等を手元のApple Watchで受け取り、その内容をサクッとチェック出来るという機能です。重要な電話やメールを見逃すことがなくなったのはもちろん、予定のリマインダー、タイマー、アラーム、雨雲接近情報、防災情報といった通知も見逃さずに素早くチェック出来るという点で満足しています。
さらにApple Watchは当然iPhoneとの相性が良いスマートウォッチであるため、手元でメール内容を全てチェック出来て、その返信も手元で出来る、電話に応答しApple Watch内蔵のマイクとスピーカーでそのまま通話出来る、発信も出来るという点も気に入っています。
Apple WatchによるApple Payでの決済が楽
そして、Apple Payも便利に活用しています。スマートウォッチには日本国内で利用出来る電子マネー非搭載の機種も多いのですが、Apple WatchはSuica、PASMO、iD、QUICKPay、WAON、nanaco等対応する電子マネーの種類が豊富です。iPhoneでの電子決済よりも、Apple Watchでの電子決済の方がより手軽であるため、この点でもApple Watchを購入して良かったと満足しています。
Apple Watch Series 7へ乗り換えて良かったところ
Series 7専用文字盤「輪郭」がオシャレでカッコいい
今回、Apple Watch SEからSeries 7へと乗り換えてみて良かったところの一つ目は、Series 7専用の文字盤である「輪郭(りんかく)」が個人的にかなり気に入っているところです。
輪郭は、Series 7のスクリーンサイズの拡大とベゼルの削減を象徴するように、目盛り盤がディスプレイ端へと押し拡げられたデザインとなっています。好き嫌いは人によってあると思いますが、個人的にはこの輪郭の文字盤がApple Watchには1番合っていてオシャレでカッコいいなと思っています。僕の中ではこの文字盤が使えるだけでも、Series 7へと乗り換えてみた意味は大きいです。
常時表示はオシャレで実用性が高い!もう常時表示非搭載には戻れない
個人的にApple Watch SEからSeries 7へと乗り換えてみて1番満足しているのが、常時表示Retinaディスプレイです。
まず、常時表示Retinaディスプレイは見た目がオシャレな点に満足しています。常時表示非対応のRetinaディスプレイを採用するSEの場合、通常は画面は真っ暗でファッションアイテムとして考えた場合にちょっとダサいなと感じていました。Series 7では普通の腕時計同様に常に文字盤が表示されているので、ガジェット感が薄まりオシャレだと感じます。この点は、常時表示以外に、ベゼルが3mmから1.7mmへと薄くなったことも大きいです。
さらに、常時表示Retinaディスプレイの実用性も段違いです。SEだとPC作業をしながら時刻を確認する際は一旦作業を止めて、手首をひねる動作が必要だったのですが、Series 7ではそんな必要はなく、目線を下へと落とすだけで簡単に時刻が確認出来ます。そして、Series 7はSeries 6よりも屋内での常時表示状態の画面の明るさが70%も向上しており、時刻だけではなく、コンプリケーションの情報もチラ見でも見やすくなっています。
画面拡大で操作性が良くなった
Apple Watch Series 7は、2020年モデルのSeries 6とSEよりも画面サイズが20%拡大しています。その影響で、SEよりも僅かながらに画面のタップ操作、スワイプ操作、スクロール操作がしやすいと感じました。
特に各アプリのボタンがSEよりも大きく表示されるため、タップ操作がしやすいです。Apple Watch装着時に必須となるパスコード入力の際や計算機アプリを使う際にその恩恵を受けることが出来ています。また、個人的には、文字盤画面上で左右へスワイプし文字盤を切り替える操作、文字盤上のコンプリケーションをタップする操作でも、SEよりも気持ち操作しやすくなったなと感じました。
高速充電対応で隙間時間での充電が捗る
Apple Watch SEは高速充電非対応ですが、Series 7は付属の磁気高速充電USB-Cケーブルを使用することで高速充電が可能です。Series 6との対比ですが、Series 6よりも充電速度は33%高速化しているようです。
実際、SEとSeries 7との充電速度を測ってみると、SEは30分で0→37%、60分で73%、最終的に97分で100%だったのに対し、Series 7は30分で0→48%、60分で87%、最終的に83分で100%でした。正直、Appleの公式サイトに掲載されている「45分で0→80%」という程早くはなかったのですが、SEよりも早く充電出来ました。実際、体感としても確かにSeries 7に変えてから隙間時間でも十分に充電出来るようになったなと感じました。
手元で血中酸素ウェルネスと心電図が測定出来るのも嬉しい
Apple Watch Series 7には血中酸素ウェルネスと心電図が搭載されています。このヘルスケア機能は、Series 7の新機能ではなく2020年モデルのSeries 6で登場した機能ですが、SEには無い機能です。
正直、血中酸素濃度測定機能と心電図機能はほとんどの人にはなくても良い機能だとは思いますが、手元のApple Watchでいつでも手軽に測定出来るというのは嬉しいです。ほとんどの人は使用頻度の低い機能だとは思いますが、最上位機種を買ったという所有欲を満たしてくれる機能だとは思います。
地味に画面がより綺麗に見えるなったかも
最後に、個人的にSeries 7へ乗り換えてみて良かったと感じた点が、“Series 7の方がSEよりも画面が綺麗に見える点”です。
これは、Series 7が常時表示対応で明るいディスプレイだからなのか、単純に個体差による影響か、気のせいかわかりませんが、SEよりもSeries 7の方が文字盤も、コンプリケーションの情報も各アプリのアイコンも僅かながらに色鮮やかでくっきりと見えます。
Apple Watch Series 7を使ってみて分かったイマイチなところ
SEと比べてバッテリー持ちが悪い
次に、Apple Watch SEからSeries 7へと乗り換えてみてイマイチだった点の一つ目は、“SEよりもバッテリー持ちが悪い点”です。これはおそらく、SEが常時表示非対応で基本的に画面が真っ暗なのに対し、Series 7が常時表示対応で画面に常に文字盤が表示されている影響だと思います。
僕の検証では、それぞれのバッテリー持ちはSEが2日半、Series 7が1日半という結果になりました。もちろん、それぞれスペック上の最大18時間(1日未満)よりもバッテリーが持つという結果になりましたが、Series 7とSEでは大きな差が出ました。もちろん、Series 7でも毎日お風呂に入るタイミングや就寝前といったちょっとした時間にこまめに充電しておけば日中バッテリー切れを起こすことはないのですが、常時表示オンの状態でもSEぐらいのバッテリー持ちは欲しいなと感じました。
新機能であるキーボード入力がしづらい
Apple Watch Series 7では新機能としては、QWERTYキーボードによる文字入力機能が搭載されています。現在、対応する言語は英語(US)と簡体中国語のみですが、今後日本語に対応される可能性もあります。
Apple Watchで快適に文字入力出来れば、Apple Watchの魅力がさらに増えるなとこのキーボードには個人的にはそれなりに期待していました。ただし、実際このキーボードを使って文字入力してみるとかなり使いづらいです。1番大きい45mmサイズでもApple Watchの画面上ではそれぞれのキーが小さすぎて打ちにくいと感じました。単純に僕がQWERTYキーボードに慣れていない、QuickPath(指を離さずに文字と文字の間をスワイプする)を使いこなせないというのもありますが…。個人的には、出来ればiPhoneのようなテンキーによるフリック入力が出来るようになって欲しいなと思います。
Series 7専用のサードパーティ製アクセサリーが少ない
最後は、Series 7自体への不満ではありませんが、Series 7へのサードパーティ製アクセサリーが未だに少ない、またはSeries 6/SE向けの商品をSeries 7向けにそのまま流用している商品が多い点が少し不満に感じました。
Series 6とSEの40mmと44mm用のアイテムは、フィルムもケースもケース一体型バンドもかなり充実しています。一方、Series 7の41mmと45mmのアクセサリーは最近こそ増えてきましたが、40mmと44mm用に比べるとまだまだ選択肢が少ないのが現状です。さらに、Series 7の高速充電用のサードパーティ製アイテムもほぼ皆無という状況ですので、今後Series 7向けのアクセサリーが増えることを期待したいです。
まとめ:コスパはSEが間違い無いけど、Series 7へ乗り換えてみて正解だった!
今回、Apple Watch SEからApple Watch Series 7へと乗り換えて約3ヶ月使ってきましたが、僕はSeries 7へ乗り換え大満足することが出来ました。その最大の理由は、やっぱり“常時表示が見た目にもオシャレで実用性にも優れている”という点です。
さらに、Series 7専用の文字盤である輪郭が予想以上にお気に入りの文字盤となり、基本的には常に輪郭を文字盤に設定している点もSeries 7へ乗り換えて良かった点です。さらに言えば、新色のミッドナイトもSEのスペースグレイよりも黒要素が強く色合いで高級感があり、その点でもSeries 7へ乗り換えてみて大満足しています。
コスパで言えば間違くSE!
僕はSEからSeries 7へと乗り換えて本当に良かったと思っていますが、コスパはやっぱりSEが圧倒的だとも思います。常時表示の必要性をそこまで感じないという場合は、Series 7よりも1万6千円安く購入できるSEが良いと思います。
Apple Watch Series 7用のバンド、純正レザーリンクが一番お気に入り!!
最後に、僕の大のお気に入りのバンドを紹介します。
それが、「純正レザーリンク」です。以前はスポーツバンドを愛用していましたが、今はこの純正レザーリンクが一番のお気に入りのバンドとなっています。まず、高級感漂うレザーの見た目がかなりカッコいいです。そして、マグネットを内蔵しているおり、バンド同士が磁力がくっつく仕組みとなっているため、手首へのつけ外しもすごく楽です。
レザー製品が好きな人なら間違いなく満足できるバンドだと思います。