鳥取を代表する冬の味覚と言えば、ズワイガニの雄(オス)である「松葉ガニ」。でも、ズワイガニの雌(メス)である「親ガニ」も鳥取の冬の隠れた名物です。メスである親ガニは、オスの松葉ガニに比べて身が小さい分だけ小さい身の中に旨味が凝縮されています。おまけにオスにはないプチプチ食感の外子ととろりとした内子が絶品で、鳥取では松葉ガニよりも親ガニの方が好きという人も多いみたいです。
今回、そんな親ガニを使った人気の丼ぶりを食べに鳥取市弥生町にある「味暦あんべ」へ行ってきました。ちなみに行くのは、今回で2回目。初めて食べた時にその見た目のインパクトや美味しさに感動し、今年も親がにの解禁時期を待って行ってきました。
目次
鳥取で人気の「味暦あんべ」へ行ってきた
今回やってきたのは、鳥取県鳥取市弥生町にあるカニ料理専門店「味暦あんべ」です。このお店の名物は、毎年冬限定で提供される‟親がに丼”です。観光客の人はもちろん、地元の人にもかなり人気があるお店です。鳥取で美味しい親がにを食べるならココというぐらい、鳥取県で超がつくほどの人気店。
ちなみに予約は必須です!予約無しでも入店できる可能性はありますが、周りに時間を潰す場所がないようなところで寒い中長く外で待つ必要があるので、絶対電話で事前に予約していくのをオススメします。ただし、電話しても繋がらないことが多いので根気強く何度も電話する必要があります。
味暦あんべは、鳥取駅から徒歩約10分です。行き方は、鳥取駅北口から鳥取県庁方面へと向かうメインストリートを真っすぐ歩き続け、右手にある加藤商店を過ぎたところで右の路地へと入ります。「川外大工町通り」にあります。路地に入ると居酒屋さんがたくさんある繁華街みたいなところに入るので、そのまま少し歩くと味暦あんべが見えてきます。
また、車で行く場合は専用駐車場は無いので、近くのコインパーキングを利用することになります。鳥取は駐車料金は安いので、大体1時間100円で利用出来ます。
この日は、事前予約をしていて平日の12時に行きました。平日にも関わらずお店の外には当然のように席が空くのを待っている人がチラホラといました。
お店の外観は、繁華街にある老舗の居酒屋さん風です。
早速、お店の人に予約していた趣旨を伝え、席に案内してもらいました。味暦あんべの店内は入ってすぐにカウンター席があり、その奥に座敷席があります。去年伺った時はカウンター席への案内でしたが、今年はカウンター席はいっぱいで座敷席へと案内されました。正直座敷席でラッキーです!カウンター席は回転率が速く、なんとなく早く食べないとといった雰囲気がありましたが、座敷席ならゆっくりと味わって食べられそうです。
味暦あんべの冬季限定の親ガニメニュー
- 親がに丼 4,500円
- 親がに丼極 6,000円
味暦あんべのランチメニューは、親がに丼のみです。親がに丼はノーマルと極(きわみ)の2種類。極はノーマルよりかにの量が多く、ご飯の量も多めを選ぶことが出来ます。ちなみに、普通にノーマルで十分です。少し贅沢をしたいなら極を選ぶのも有りですが、ノーマルでも十分見た目的にも、食べ応え的にも満足出来ます!
ちなみにどちらにも鳥取名物のカニ汁がついています。カニ汁はおかわり自由。
ランチの時間帯は一品料理のメニューはありませんが、ドリンクメニューは普通にあります。親がにと一緒にビールを飲むもよし、日本酒を飲むのもよし。結構お酒も一緒に注文している人も多かったです。
果実酒やチューハイ、ソフトドリンクもあります。
味暦あんべの人気NO.1メニューは、絶品‟親がに丼”
味暦あんべの名物メニューは当然、親がに丼。座席には、親がに丼の説明書なるものがあるので、親がに丼が出てくるまでに見ておくとより一層親がに丼を満喫できると思います。味暦あんべの親がに丼は、この説明書にあるように、どこから食べても違う味が楽しめるように、色んな種類の親ガニの身や外子、内子がつまっています。
味暦あんべの親がにの提供時期は、毎年11月6日から始まり、1月頃で終わるのですが、2020年は4月頃まで提供するようです。毎年2カ月ぐらいの短い期間だけしか食べられないメニューだったので、これは素直に嬉しい!でも、取りあえず4月頃まで提供するのは、今年のみみたいです。2021年以降は未定のようです。
味暦あんべで人気の親がに丼を注文!!
今回、注文したのは、ノーマルの「親がに丼(4,500円)」。極ではなく普通のノーマルですが、見た目のインパクトは大!!丼に下のご飯がほぼほぼ見えないぐらいびっしりと親がにの身や内子、外子が敷き詰められています。そして、その横にはカニ汁。
これが味暦あんべ名物の親がに丼!これを目にするのが今年が2度目。2度目ですが、この見た目の美味しさには再びびっくりし、そして心が躍りました。見た目はまるでカニの宝石のような綺麗さ。インスタ映えすることは間違いなしです。
カニ汁は、大きな大根と親ガニの脚と甲羅が入っています。これも美味しいやつです。カニ汁はおかわり自由なので、おかわりしないと勿体ないです。
早速、味暦あんべの親がに丼をいただく!
では、早速親がに丼をいただきたいと思います!とにかく、この美味しそうな見た目がたまりません。この親がに丼は、丼1杯に8~10杯もの親がにを使っているようです。値段が4,500円と高いのもある程度納得!
このままガッツリといきたいところですが、せっかくなのでまずは上に乗っているものを一つ一つ味わってみたいと思います。まずは、生外子正油漬け。外子は親ガニのおなかにある卵のことで、それを正漬けにしたもの。
これがウマい!とにかくプチプチした食感がたまりません。僕はとびっこのようなプチプチした魚卵が好きなので、親がにの外子が大好きです。茹でた親がにの外子ではなく生の外子なので食感は最高です。そして正油漬けにしており、塩っ気があるのでビールを飲みながら食べたらより最高でしょう!!今度はビールを飲みながら食べてみたいです。
次は、内子塩ゆで。親がにの甲羅の中にある卵巣が内子。その内子を塩ゆでしたもの。
これも美味しい!程よい弾力があり、クセにある味。
次は生内子正油漬け。親がにの甲羅から取り出した内子をすぐに正油漬けにしたもの。この内子を生で食べられるところは鳥取県内でもあまりなく、鳥取県民もなかなか食べられない逸品のようです。
これが絶品!!とろーっとした生外子は濃厚な味わい。卵黄やウニのようにめちゃくちゃご飯に合う味。僕はウニも好きですが、この生外子を食べてからはウニよりもこっちの方が好きになりました!
次はプレーンのかに身。余計な味付けはなく、親ガニ本来の味を楽しめるところ。
これも当然美味しい!噛むとじわーっと口の中に親がにの旨味が広がり、美味しいです。
次は、かに味噌で和えたかに身。プレーンのかに身を親がにの味噌で味付けしたもの。
うん、美味しい!かに味噌が濃厚で、かにを食べているという満足感が強いです。
それぞれの親ガニの味を堪能したところで、あとはいろんなところをお箸で一緒にすくって豪快に食べていきます!
もう、めちゃくちゃウマい!!
旨味の詰まった親がにの身ととろーっとした濃厚な生外子とプチプチ食感の生内子のコンビネーションが最高です。口の中に贅沢な旨味がグッと広がり、プチプチの食感もあり、本当に最高です。これは本当に幸せ過ぎる丼です。
ウマ過ぎるので、どんどん食べて行ってしまいます。食べ進めるにすれてどんどん濃厚な生内子がご飯やかに身に絡んでいって良い感じ!
かに味噌で和えたかに身と生内子との相性も抜群!とにかくウマい!
親がに丼の説明書に「混ぜて食べてもGood」と書いていたので、後半残り少なくなってきたところで思い切って混ぜてみました。カニ味噌で和えたかに身とプレーンかに身、生内子、生外子、内子塩ゆでの全混ぜです。
これがウマ過ぎる!!全部の味を一緒に堪能できるので、めちゃウマい!正直、最初から全部混ぜて食べても良いんじゃないかと思うぐらい美味しいです!それぞれの味を楽しむのも良いですが、一通りそれぞれの味を楽しんだら後は思い切って全部混ぜてみるのも良さそうです。
味暦あんべの親がに丼、めちゃくちゃ美味しかった!去年(2018年)の3,500円から今年(2019年)の4,500円と1,000円の値上がりとなりましたが、また食べに行って良かったと思う美味しさでした。正直値段はかなり高いのですが、これだけ贅沢に親がにを使った親がに丼は他にはないのでまた来年以降も食べに行きたいと思います。
味暦あんべ(鳥取)の詳細情報
店名 | 味暦あんべ |
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電話番号 | 0857-29-9125 |
予約 | 可 |
住所 | 鳥取県鳥取市弥生町175-2 |
最寄駅 | 鳥取駅から徒歩約10分 |
営業時間 | 昼 11:00~13:30 夜 18:00~22:00 |
定休日 | 日曜日 |
座席数 | カウンター席9席・小上がり座敷 |
喫煙 | 個室にて灰皿を確認 |
駐車場 | 無し (近くのコインパーキングを利用) |
食べログ | 味暦あんべの食べログページ |