コーヒー豆を粉状に粉砕するための器具である「コーヒーミル」は、100円均一ダイソーで購入可能。通常2000円以上はするコーヒーミルが、ダイソーなら500円で買うことが出来ると評判。コスパ最強の手挽きミルとして話題となり各店舗で売切れ続出の大人気商品です。今回、近くのダイソーの売り場で500円コーヒーミルの在庫があるのを発見したので、本当に普通に手動ミルとして使えるのか、また評判通りコスパ最強のコーヒーミルか確かめるべく、実際に買って使ってみることにしました。
目次
100均一ダイソーで売切れ続出中の「500円コーヒーミル」を買ってみた
今回、ダイソーで「500円コーヒーミル(手挽きコーヒーミル)」を買ってみました。わざわざ豆を挽くためのコーヒーミルを買った理由としては、喫茶店で飲むコーヒーのように自宅でも挽きたての香りを楽しめる美味しいコーヒーを飲みたくなったからです。コーヒーミルと言えば、ハリオやカリタのミルが有名ですが、安いものでもAmazonで2000円ぐらいはするので500円で買えるダイソーのコーヒーミルに魅力を感じました。正直500円の格安ミルなので、どの程度使えるのか不安もありましたが、取りあえずお試しとして買ってみることにしました。
ダイソーで買った500円コーヒーミルのレビュー
ダイソーで買った500円コーヒーミルを早速箱から取り出して、豆を挽き、その挽いた粉を使ってペーパードリップでコーヒーを抽出してみました。コーヒーミルの見た目や機能性、使ってみての率直な感想を詳しく紹介しているので是非参考に。
500円コーヒーミルとは思えない、お洒落な見た目
ダイソーのコーヒーミルを箱から取り出して実物を見てみた率直な感想は、意外とお洒落。もちろん、ハリオやカリタといった有名メーカーものに比べたらさすがにダサく感じるかもしれませんが、500円ミルとしてみたら十分過ぎるぐらいスタイリッシュ。500円なのでおもちゃ感がある安っぽい見た目かと思いきや、意外としっかりしつつ、お洒落な印象。
コンパクトサイズだけど重みはあり、横幅太め
ダイソーのコーヒーミルはコンパクトなのはコンパクト。小さいサイズ感のミルなので、置き場所にはそれほど困ることはないでしょう。外出先にも持っていけないこともありません。ただし、重量は少し重め。粉受けがプラスチック製であはなくガラス製のため実際手に持ってみると見た目の印象よりも重みを感じます。
実際に重量を測ってみると407g。持ち運び出来ない程重い訳ではありませんが、個人的には旅行やキャンプなどに持って行くにはもっと軽いものが良いなと思います。ただし、自宅で使う分には全く問題無い重さです。
高さを測ってみると約17cm。高さははっきり言って低いです。他のコーヒーミルと比べてみてみても低い方なので、あまり高さの低い収納スペースでも問題なく収納出来そうです。
横幅を測ってみると、ハンドル部を含め約9.5cm、ハンドル部を含めない場合でも約7cm。横幅はそれなりにあるので、スリムタイプのコーヒーミルを探している人にはあまり向かないでしょう。
ただし、ハンドルはスライドさせ上記のように本体から外へはみ出さないように収めることも可能です。通常のコーヒーミルの場合、ハンドルは取り外してコンパクトにするのが一般的ですが、その場合だとハンドルを別途保管する必要があったり、ハンドルだけ紛失してしまったりすることもあるので、このようにひっこめる形でコンパクトにできるのは500円コーヒーミルとは思えないぐらい画期的。
ハンドルが短くグリップが小さい、ココが一番のネック!
ダイソーのコーヒーミルで一番気になったのが、ハンドル。おそらく、ここはダイソーの500円コーヒーミルを選ぶ時の一番のネックとなる部分。一般的なコーヒーミルと比較し、とにかくハンドルが短い。そのため同じ豆量でもたくさん回す必要があるため、挽くのに時間がかかります。おまけに持ち手となるグリップが小さい。握るのではなく指先でつまむような形になるため、一人分のコーヒー豆を挽くだけでも腕がそれなりに疲れます。
受け皿は静電気防止となるガラス製と優秀
ダイソーの500円コーヒーミルが意外と安っぽさが無い大きな理由は、粉受けがプラスチック製ではなくガラス製だから。また、ガラス製は静電気防止となるため、粉がひっつきにくいのが特長。粉を挽いた後、ペーパーフィルターへと移動させるときに便利。ただし、ガラス製はプラスチック製よりは壊れやすいため、取扱いには注意する必要があります。
刃は定番の臼式
コーヒーミルの肝となるのがコーヒー豆を粉砕するための刃の部分。500円コールミルだから一体どんな刃を使っているのかと思いきや、意外と普通の刃を使っていました。手動コーヒーミルに多く採用されている定番の臼式。臼式とは、外刃と内刃の2枚の刃の間にコーヒー豆を落下させ内刃を回転させることで粉状にすりつぶすタイプのもの。ミル部分の刃は分解は出来ないものの、セラミック製で水洗い出来るのでお手入れはラクです。
挽き目を簡単に調節出来る調節ダイヤル付で凄い!
ダイソーのコーヒーミルの一番凄いところは、挽き目を5段階(極細挽き・細挽き・中細挽き・中挽き・粗挽き)に簡単に調節出来る調節ダイヤル付であること。初めてのミルでも簡単に粉の細かさ希望通りにすることが出来るのでこれはとても便利。ペーパードリップだったら中細挽きをベースに、もう少し濃いめのコーヒーが好きなら細挽きにしたり、逆にあっさりめが好きなら中挽きにしたりと調節ダイヤルを回すだけで簡単に調整が可能。
ダイソーのコーヒーミルでペーパードリップ用に豆を挽いてみた!
ダイソーで買った500円コーヒーミルの性能を確かめるべく、早速コーヒー豆を挽いてみます。今回は家庭で一般的な抽出方法であるドリッパーとペーパーフィルターを使ったペーパードリップ用に、中煎りの豆を中細挽きにしていきます。
挽くコーヒー豆は、イオンの中に入っているコーヒー豆の取扱店「カフェランテ」で購入したマイルドブレンド(中煎り)。
では、ダイソーのコーヒーミルで豆を挽いてきましょう。ダイソーのコーヒーミルの使い方はとても簡単。フタを開けて、コーヒー豆を投入し、フタを閉め、調節ダイヤルで希望の挽き目を指定し、ハンドルを回すだけ。一般的なコーヒーミルと全く同じ使い方です。
一杯用の10gのコーヒー豆をミル部の豆入れスペースに投入してみましたが、10gで容量の半分程度が埋まってしまう感じ。なので、頑張っても一度に挽けるのは頑張っても2.5人分(25g)が精いっぱいといったところ。もし、3人分(30g)以上挽きたいなら、複数回に分けて挽く必要があります。1~2人分のコーヒーを作るのには丁度良いミルですが、家族3人以上で利用するミルとしてはあまりオススメは出来ません。
豆を投入したら、黒色の挽き目調節ダイヤルを回し、下矢印を希望の挽き目の丸い印のところに合わせます。写真左側の一番小さい丸い印が極細挽き、そこから右に進み細挽き、中細挽き、中挽き、そして一番右の大きな丸い印が粗挽きとなっています。今回はペーパードリップなので一番スタンダードである真ん中の中細挽きに指定。この挽き目の調節、一般的なコーヒーミルでは本体を一旦分解して調節する必要があるタイプが多い中、ダイソーのコーヒーミルは分解不要で外側にあるダイヤルを回すだけで簡単に調節出来るのはかなり便利です。
全ての準備が完了したので、後はハンドルを回し挽くだけ。実際にまずは1人分(10g)を挽いてみましたが、ハンドルが短く、グリップが小さいため予想通り結構疲れました。テーブルに置きながらだと、本体の底が滑ったり、浮いたりするので片手で押さえながら回す必要があり回す手よりも本体を押さえるもう片方の手の方が疲れました。ただし、テーブル上ではなく、体に引き寄せ体で押さえるようにしながらハンドルを回すと大分楽に挽くことが出来ました。
一人分を挽くのにかかった時間は2分48秒。慣れてくればもっと早く回すことは可能ですが、やはり挽くのに時間はある程度かかります。
上の写真が実際にダイソーの500円コーヒーミルで挽いた中細挽きの粉。500円の格安ミルなので本当に希望通りの挽き目に挽くことが出来るのか不安でしたが、普通に問題なく挽くことが出来ました。ただし、粉の均一性はそれなりといったところ。パッと見ても粗めの粉、または微粉がそれなりに混じっているというのが分かります。それでも個人的には500円コーヒーミルなので十分優秀だと思います。
ダイソーのコーヒーミルで挽いた粉をダイソーのドリッパーを使いハンドドリップしてみた!
それではダイソーのコーヒーミルで挽いたコーヒー粉を使ってペーパードリップをしていきます。せっかくなので、ドリッパーはダイソーのコーヒーコーナーで売っている折りたたみコーヒードリッパーを、ペーパーフィルターもダイソーのものを準備しました。
まずは、マグカップにダイソーの折りたたみコーヒードリッパーをセット。このドリッパー、コンパクトに折りたたみ出来るので旅行やキャンプなどに持って行くのにめちゃくちゃ便利。
ドリッパーにペーパーフィルターをセット。行ったダイソーには残念ながら円錐型ペーパーフィルターはなかったので普通の扇形ペーパーフィルターを円錐型に折り代用しました。
少しペーパーフィルターが小さかったかもしれませんが、取りあえずフィルターに先ほど挽いた中細挽きの粉をセット。
ハンドドリップはまだまだ苦手ですが、取りあえずそれっぽく蒸らしの工程を先に入れ数回に分けてお湯を注ぎました。
あまりうまくハンドドリップは出来なかったものの、取りあえずドリップコーヒーの抽出が完了。飲んでみると普通に美味しく抽出されていました。もちろん喫茶店の味には遠く及ばないと思いますが、やはり自分で豆を挽くところから始まり、作り上げたコーヒーの味というのは格別です。
ダイソーのコーヒーミルは後片付け簡単、分解して水洗いできる!
ダイソーのコーヒーミルを使ってみた結果、普通にコーヒーミルとして使うことが出来ました。挽き目も簡単に調節出来、500円コーヒーミルとしては非常に優秀。また、特に良かったのがお手入れがとても簡単ということ。コーヒーミルを使った後片づけは、分解して普通に食器用洗剤を使って水洗いするだけ。木製のコーヒーミルだと水洗い出来ないためにブラシで微粉を取り除く面倒な手間がかかりますが、このミルならそんなこともなく後始末が簡単。
ダイソーのコーヒーミルはコスパが良いので、初めてのコーヒーミル選びにオススメ!!
ダイソーの500円コーヒーミル「手挽きコーヒーミル」を実際に買って使ってみた結果、本当にこのコーヒーミルはコスパ最強ミルで‟買い”の商品でした。特に良かったのが、調節ダイヤルを回すだけで簡単に5段階の挽き目を調整出来ることと、分解して丸洗いできるお手入れのしやすさ。豆を挽いて飲んでみたいと思っている人には、最初のコーヒーミルとしてとてもオススメです。
ただし、一度にたくさん豆を挽くなら自動ミルを買うのがオススメ!!
ダイソーのコーヒーミルはとてもお得。初めてのミル選びにはとてもオススメですが、ハンドルが短くグリップが小さいため挽くのに結構疲れるというのが難点。さらにミル部の豆入れの容量も20~25g程度と一度にたくさん挽く場合は複数回に分けて挽く必要があるなどデメリットもあります。実際、水出しコーヒーポットでアイスコーヒーを作るために一度に3回に分けて55gを挽いてみましたがとても大変でした。毎日朝挽く、一度にたくさん挽くなら、もう少し良い手動コーヒーミルを買うか、電気で動く自動コーヒーミルを買うのがオススメです。
手動式なら評判の高いポーレックスのコーヒーミルがオススメ!
自動式ならコスパが良くスタイリッシュなラッセルホブスの自動コーヒーミルがオススメ
ダイソー「手挽きコーヒーミル(500円商品)」の詳細情報
商品名 | 手挽きコーヒーミル |
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価格 | 税抜500円 |
容量 | 約300ml |
原料樹脂(耐熱温度) | 本体:ポリプロピレン(100℃)・ABC樹脂(100℃)、フタ:PCTG樹脂(80℃)、調節ダイヤル・回転軸:ABC樹脂(100℃) |
材質 | 本体ハンドル・固定ネジ・ネジ止め・バネ:ステンレス鋼、回転軸:アルミニウム、粉受け:ガラス、外臼・内臼:セラミック |
製造者 | 株式会社大創産業 |