最近コーヒーミルを使って自分でコーヒー豆を挽くようになってふと疑問に思ったのが、このコーヒー豆はそのまま食べることが出来るのか、その味は美味しいのか。その疑問を解消すべく、コーヒー豆は豆のまま食べても体に害はないのか、一度にどのぐらいの量までなら食べても大丈夫なのか、また豆を食べることで特別期待出来る効果・効能はあるのか、気になる点を詳しく調べてみることにしました。
また、実際にコーヒー豆を食べてみての味わいを確かめるべく、豆一粒丸ごと入ったコーヒービーンズチョコ(市販品)を食べてみることに。この記事では、コーヒー豆(厳密にはコーヒー豆チョコ)を食べてみての率直な感想を紹介しています。
目次
コーヒー豆を食べるのは問題なし??
コーヒー好きなら一度は芳ばしい香りがするコーヒー豆をそのままガリガリと食べてみたくなったことがあるはず。僕もコーヒー豆を何度も挽く中で、そのまま食べてみたくなり、豆のまま食べるのは問題がないのか、健康に害はないのか詳しく調べてみました。その結果、コーヒー豆はそのまま食べても大丈夫ということが分かりました。
コーヒー豆をそのまま食べても問題はない根拠としては、コーヒー豆の成分(全日本コーヒー協会HP)に特別摂取して問題となる成分が含まれていないこと、そしてコーヒー豆の原料となる生豆を焙煎する焙煎士の人たちは豆の味を確かめるために豆をそのまま食べることがあるということ、そしてスーパーでコーヒー豆を丸ごと一粒使ったお菓子が普通に販売されていること。
ただし、普段コーヒーを飲み慣れていない人、カフェイン系飲料をあまり口にしないという人は注意しておく必要がありそうです。その理由はコーヒー豆には刺激となるカフェインが含まれるため。コーヒーを飲む時よりも当然コーヒー豆をそのまま食べる時の方がカフェイン摂取量は多くなり、おまけに体内にダイレクトに入ってくるためにそれなりの刺激を感じると思います。コーヒーを飲み慣れている人も最初からたくさんパクパクと食べるのではなく、少量から試してみるのが良さそうです。
そもそもコーヒー豆とは
そもそもコーヒー豆とはどんなものか。簡単に言ってしまえば、コーヒー豆とはコーヒーノキと呼ばれる木に実る果実の種を焼いたもの。
アフリカ・エチオピアを原産とするアカネ科の常緑樹「和名:コーヒーノキ」には、ジャスミンのような良い香りのする白い小さな花が咲きます。その花が散った後に緑の小さな実がなり、その実がだんだんと大きくなる中で赤い実へと成長。その実は、さくらんぼのような見た目からコーヒーチェリーと呼ばれています。そのコーヒーチェリーの果肉の奥にある種子こそが、コーヒー豆の原料となる生豆。採取された生豆は、焙煎という過程を経て一般的な茶色のコーヒー豆となります。
コーヒー豆を食べると期待出来る効果・効能は??
- 眠気を吹き飛ばす
- 集中力を高める
- 運動能力を向上させる
- 老廃物の排出を促す
- 生活習慣病の予防
- などなど
コーヒー豆をそのまま食べるとどんな効果が期待出来るのか。基本的に期待出来る効能は、抽出した液体状のコーヒーを飲む時と同じです。健康長寿ネット(交易財団法人長寿科学振興財団)で紹介されているコーヒーの健康効果同様に、コーヒー豆に含まれるカフェインの覚醒作用によって眠気を吹き飛ばす、集中力を高める効果が期待できます。また、カフェインはスポーツ選手にメリットがある運動能力の向上にも効果があると言われています。そのほかには、カフェインの利尿作用による老廃物の排出促進効果、さらにコーヒーポリフェノールによる生活習慣病の予防効果が期待できます。
コーヒー豆をそのまま食べた際の特有の効果としては、コーヒー液には抽出されないたんぱく質と食物繊維を摂取出来るため、3大栄養素の一つである蛋白源の補給、便通を良くするなどの効果も期待出来るでしょう。
コーヒー豆を食べる際に注意しておきたいこと
①カフェインを摂り過ぎないように注意
コーヒー豆を食べる際に一番注意しておきたいのが、1度に食べる量と1日に食べる量。「食品中に含まれるカフェインの過剰摂取について(厚生労働省)」に記載されているように、誤ってカフェインを摂り過ぎると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気といった健康被害がもたらされる危険性があります。コーヒー豆を食べると豆に含まれるカフェインが体内にダイレクトに入ってくるためコーヒーを飲む時以上に注意する必要があります。
日本ではカフェインの摂取上限量の指針はないものの、カナダ保健省は健康な成分の場合最大400mg/日、欧州食品安全機関は健康な成分の場合最大200mg/回との基準を示しています。これをコーヒー豆に換算してみると、コーヒー豆のカフェイン含有量が1%とした場合、1日最大40g(約240粒)、1回最大20g(約120粒)となります。
また、上記の数字はあくまでも上限値。市販コーヒー菓子で定番であるドトールのコーヒービーンズチョコは1袋あたり約20粒程度。その量を参考に、コーヒー豆を食べる場合は1日最大でも20粒程度に抑えておくのが安心でしょう。
②酸化している鮮度の悪い豆に注意
コーヒー豆をそのまま食べるのであれば、豆は選んだ方が良さそうです。焙煎してから日数がかなり経っている古い豆はNG。油脂が酸化してしまっているために胃のもたれの原因となります。ペーパーフィルターで濾した液を飲む場合と違って豆を食べると、その豆に含まれる油脂をダイレクトに体内に入れることになるので鮮度の悪い豆は絶対避けるべきです。さらに、抽出したコーヒーを飲む時と同じく豆をそのまま食べる場合でも鮮度の良い豆の方が芳ばしくて美味しいようです。
コーヒー豆の美味しい食べ方として「コーヒービーンズチョコ」が人気
コーヒー豆を食べてみたいと思ったら、まずはいきなり家にあるコーヒー豆をそのまま食べるのではなく、チョコレートでコーティングされたコーヒービーンズチョコ(コーヒー豆チョコ)を食べてみるのがオススメ。その理由は単純で、コーヒー豆の食べ方としてそれが一番美味しく、体にも優しいから。さらに、自分で作るだけではなく、近くのスーパーや成城石井、カルディなどでも買うことも出来ます。
ドトールのコーヒービーンズチョコを食べてみた
今回、スーパーでコーヒービーンズチョコを買ってみました。購入したのは、カバヤ食品が販売するドトールのコーヒービーンズチョコ。このお菓子は、いつでもスーパーで購入出来るコーヒー豆チョコとして一番定番の商品。口コミでも美味しいと評判。種類は、通常のコーヒービーンズチョコとコーヒービーンズチョコハイカカオの2種類。
パッケージ裏を見てみると、本当にコーヒー豆が一粒丸ごと入っているのが分かります。使用している豆は、ブラジル産のコーヒー豆。
早速封を開けてみると、ゴロゴロとたくさんのコーヒービーンズチョコが入っていました。においをかいでみると、普通に美味しそうなチョコ菓子の良いにおい。この時点では、中にコーヒー豆が入っているなんて全く想像できません。
初めての食べるコーヒー豆。意を決して食べてみると、普通に美味しい。ミルクチョコとホワイトチョコの甘い味わいに、コーヒー豆のカリッとした触感と程よい苦味が相性抜群。あまりに普通にお菓子として美味しいのにびっくり。
ただし、口の中にチョコがなくなり、かみ砕いたコーヒー豆の粉だけ残ると、コーヒー特有の強めの苦味を感じるようになりました。後味はコーヒーそのもの。さらに、コーヒー粉が喉に引っかかる感じがありました。
ものは試しと、2口目はチョコを口の中ですべて溶かして残ったコーヒー豆だけで食べてみました。すると思ったよりも苦味は強くなく、カリッと芳ばしく美味しく感じました。ただし、やはり後味の長く残る苦味、そして喉に粉が引っかかる感じは人によっては苦手に感じるかもしれません。また、ここも無しかやはり刺激は強め。この袋を1袋一遍に平らげたら胃がもたれそうな感じ。
次にカカオ分70%チョコレートを使用したコーヒービーンズチョコハイカカオを食べてみることに。正直個人的にはこっちのほうが好き。チョコレート自体がビターな味わいでコーヒーの苦味とマッチしかなり美味しく感じました。ただし、チョコレートの苦味に隠れどれがコーヒー豆の苦味なのか分かりづらく、コーヒー豆の苦味が良く際立っていたのが普通のコーヒービーンズチョコの方でした。
コーヒー豆を食べたくなったらコーヒービーンズチョコがオススメ
今回、ドトールコーヒービーンズチョコを通じ、初めてコーヒー豆を食べてみました。その結果、コーヒー豆はチョコと食べると美味しいというのが良く分かりました。また、先にチョコを溶かして豆だけで食べても芳ばしく美味しかったです。ただし、豆をそのまま食べる刺激の強さもそれなりに感じたので、コーヒー豆チョコは別にして普通にスーパーで買うようなコーヒー豆をそのまま口にするのはやめておこうとも思いました。
僕と同じようにコーヒー豆を食べてみたいと思っている人は、いきなり無謀にも家にあるコーヒー豆をそのまま食べるのではなく、まずは普通のお菓子として販売されているコーヒービーンズチョコを試しに食べてみるのがオススメです。