電子書籍リーダーKindle端末を購入後、本読み放題サービスの「Kindle unlimited(キンドル・アンリミテッド)」を1年以上使ってみました。その間に小説、ビジネス書、実用書、漫画、雑誌とたくさんのジャンルの本を読みました。
Kindle unlimitedはかなり良かったサービスです。もちろん、良いところだけじゃなく「ここは微妙だな」と思うところもありました。そこで、Kindle unlimitedを1年以上利用してきた中で分かった、メリットとデメリットについて紹介してみたいと思います。
目次
Kindle Unlimitedとは
Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)とは、Amazonが提供する書籍読み放題サービスです。2016年8月にスタートしたサービスで、月額料金980円で和書12万冊、洋書120万冊を読むことができます。
Amazon提供の本読み放題サービスと言えば、プライム会員は無料で利用出来る「Prime Reading(プライムリーディング)」というサービスがありますが、こちらは和書1000冊、洋書300冊程。最初はタダということでプライムリーディングを使っていましたが、あまりに読める本が少ないので、すぐにプライム会員とは別に月額980円を払ってキンドル・アンリミテッドに加入しました。
Kindle Unlimitedで読める本のジャンルと冊数
- ビジネス・経済:1.6万
- スポーツ・アウトドア:0.4万
- 文学・評論:3万
- ライトノベル:0.6万
- 漫画:4.5万
- 趣味・実用:1.3万
- 絵本・児童書:0.5万
- 雑誌:1万
- 写真集:0.9万
- 大人向け:5万
Kindle UnlimitedはAmazonによると、和書12万冊、洋書120万冊が読めるとのこと。実際にKindleストアでKindle Unlimited対象の書籍を調べてみると、本当にたくさんのジャンルの本が読み放題であることが分かります。
特に書籍数が多いのが、漫画とビジネス書、小説、雑誌、大人向けといったあたり。Amazonのプライム向けの実質無料サービス「Prime Reading」ではここまでジャンルが豊富じゃいし、書籍数も多くないので、Kindle Unlimitedを利用するようになってから本を探すのが楽しくなりました。
Kindle Unlimiteのメリット
①和書12万冊、洋書120万冊が読み放題
Kindle Unlimiteを1年以上使ってみて一番良かったところは、読める本が多いということ。和書12万冊はかなり多いので、飽きることはありません。また、定期的に読める本が変わっていくので、どんどん読みたい本を見つけることが出来ます。
月額料金980円を支払ってしまえば、あとはどれだけ読んでも良いので、今まで読まなかったようなジャンルの本もたくさん読むようになりました。正直、1000円ぐらい払ってまで読みたいと思わないけど、少し興味があるというレベルの本もガンガン読むようになりました。
②本を1冊読むだけで元が取れる
Kindle Unlimitedは月額980円。正直今までタダ同然で使っていたPrime Readingに比べて有料ということで、若干引き気味で利用を開始しました。でも、今では月額980円というのはかなり安く感じますし、これを利用しないのは損だと気付きました。
書籍は普通に1,000円以上はします。なので、Kindle Unlimitedは月に1冊本を読むだけで簡単に元を取ることが出来ます。漫画も2冊読めば元が取れます。あとは、月に3冊、4冊と読めば読むほどお得になっていくので、正直月額980円はかなり安いです。
③気軽に流し読み出来る
「この小説って面白いのかな」「ちょっとこの本読んでみたいな」と思った時も気軽に読むことが出来ます。必要な情報だけサクッと拾いたい場合は、読みたいところだけをササッと読むことも出来ます。
わざわざ1,000円ぐらい払って買ってしまうと、「本当はここは読まなくても良いのにな」というところもせっかくお金を払ったからということで無駄に全部読み通してしまうことがあります。読み放題だったら、そんなこと気にせず、要らないと思ったところは気兼ねなく読み飛ばすことが出来ます。
④情報収集ツールとして使える
Kindle Unlimiteはじっくり腰を据えて漫画や小説を楽しんだりするのも良いですが、仕事や勉強、趣味の情報収集ツールとしてもかなり重宝します。
今や情報はPCやスマホでググるだけで簡単に手に入る時代ですが、ネットには転がっていないような有益な情報はまだまだ書籍の中にたくさんあります。なので、そんな時はKindle Unlimitedを使ってたくさんの本を読み漁り情報を収集するのがベスト。
僕は、WEBサイト制作でワードプレスやHTML、CSSの勉強、趣味のマラソンやカメラの勉強でかなりKindle Unlimitedを重宝しました。
⑤小説や漫画を読破出来る
漫画や長編小説を読む時は、全部読むとなるとかなりのお金出費となります。ネットカフェへ行くという選択肢もありますが、ネットカフェもなかなかお金がかかります。1日がかりでは読み切れないという漫画や小説も多いでしょう。
そんな時にKindle Unlimitedのように月額制の読み放題が便利。僕はこの1年でたくさん漫画も読みましたし、長編小説も読みました。
⑥大人向け書籍も充実している
書籍の読み放題サービスの場合、意外と大人向けのものが無かったり、少なかったりする場合があります。Kindle Unlimitedはその点は大丈夫。全てのジャンルの中でも、このジャンルはかなりの冊数(約6万)あります。もちろんスマホやタブレットで見ればカラーで見ることが出来るし、一部を塗りつぶしているといったこともありません。
⑦家族で共有出来る
Kindle Unlimitedは最大6端末で利用することが出来ます。1人で利用するだけではなく、家族で共有することが出来るので、利用する人が多ければ多いほどお得です。もし、4人で利用する場合は1人あたり245円なので、かなりコスパが良くなります。
ただし、共有する場合は閲覧履歴がバレることになるので、その点は注意しておきましょう。
Kindle Unlimitedのデメリット
①Kindle本全て読めるわけではない
Kindle Unlimitedは読み放題サービスですが、Kindle本全てが読み放題ではありません。Kindle本の中の一部の書籍が読み放題というだけです。
書籍数は和書12万冊、洋書120万冊とかなり充実していますが、最新の漫画や話題の小説や文庫本はあまり読むことが出来ません。最近の流行りの本もあるにはあるものの、数は少な目です。
どちらかというと、今売れている本というよりも、前に売れていた本、長年売れ続けている良書が多いというイメージです。最近の話題の本が読めると思ってKindle Unlimitedを利用するとガッカリするかもしれません。
②漫画全巻読み放題とは限らない
漫画を読んでいるとたまにガッカリすることがあります。それは、1巻だけ読み放題の対象で次巻からは読み放題の対象外となる場合です。これは新作の漫画に多いのですが、「この漫画面白いな!次も読みたい」と思った矢先に2巻目以降は対象外ってなるとがガックリします。
1巻だけ無料の漫画に関しては、注意書きかなんかで「1巻だけ対象、2巻目以降は対象外」といったものがあると助かるのですが。
③1度にダウンロード出来るのは10冊まで
Kindle Unlimitedは、レンタル制です。
1度にレンタル出来るのは最大10冊まで。海外への長距離線に乗るからと言って、漫画を11冊以上予めダウンロードしておくといったことは出来ません。
もし、10冊を超える場合は、今までダウンロードして読んできた本の中から返却する本を決める必要があります。11冊目で「現在10冊利用中です」と忠告されたら、「利用を終了して続ける」を押すことで問題無く次の本を読むことが出来ます。
④読みたい本がなくなることがある
この本はいつか読みたいなと思っていたら、気付いた時には読み放題の対象外となっていることがあります。Kindle Unlimitedは最近の本ほどその傾向にあります。もし、読みたい本があったら出来るだけ早くダウンロードして読んでおくのがオススメです。
Kindle Unlimited、試しに使ってみるのがオススメ
Kindle Unlimitedを1年以上使ってみた結果、非常に良いサービスだと感じています。もちろんデメリットもあるものの、月額980円でたくさんのジャンルの本が読めるので、デメリットよりもメリットの部分の方がかなり大きいです。
Kindle Unlimitedは本を1冊読むだけで元が取れるので、月に1冊ぐらいは読むという人は絶対に利用した方が良いです。
もちろんいきなり980円を払って試すというのもなかなか勇気がいること。現在、AmazonのKindle Unlimitedは30日間の無料体験を実施しているので、30日間は無料で使ってみることが出来ます。本当に自分にこのサービスが必要かどうか悩むなら、まずは実際に自分で使ってみるのがオススメです。
もし、気に入らなかった場合も、30日以内に解約することでお金は一切発生しないので安心です。
Kindle Unlimitedを利用するなら、Kindle端末がオススメ
Kindle Unlimitedは、スマホ、タブレット、PCで利用可能。スマホ、タブレットの場合はKindle Unlimited登録後、「Kindleアプリ」をダウンロードすることで利用出来ます。また、PCの場合もデスクトップ版の「Kindleアプリ」をインストールすることで利用可能。
でも、せっかくKindle Unlimitedを使うなら、読書専用端末「Kindle端末」を利用するのがオススメです。スマホやタブレットだと目に良くないですが、Kindle端末は本当の紙のようなディスプレイを採用しているので目に優しいです。Kindleストアも非常に使いやすいので、Kindle Unlimitedの利用開始とともにKindle端末を使ってみるのも有りです。