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新型Fire HD 10(2021)の購入レビュー!2019年モデルから買い換えてみて大正解

新型Fire HD 10(2021)レビュー
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Amazonの新型Fire HD 10(2021)を購入。Amazonセールで安かったので、約2年愛用したFire HD 10(2019)から乗り換えて約3ヶ月使ってみました。

結論としては、2019年モデル(第9世代)から2021年モデル(第11世代)へ買い換えてみて大正解でした。その大きな理由は、「持ちやすいサイズ感となった」「動画も雑誌も漫画もより綺麗に見れるようになった」「ゲームプレイの快適性が大幅に向上した」の3点です。もちろん、これ以外にも進化したポイントはあります。

この記事では、2022年現在Amazonの最新10.1インチタブレットであるFire HD 10(2021)のレビューを、前機種である2019年モデルと比較しつつ紹介していきます。格安タブレットであるFire HD 10って実際どのぐらい快適に使えるのか、2019年モデルと比べどのぐらい進化したのか、気になっているという方は是非参考に。

目次

新型Fire HD 10(2021)を旧モデル(2019)と比較しての大きな進化点

Fire HD 10の2021年モデルと2019年モデル左:2021年モデル、右:2019年モデル
モデル2021年モデル
(第11世代)
2019年モデル
(第9世代)
発売2021年5月26日2019年10月30日
価格15,980円〜15,980円〜
サイズ247x166x9.2mm262x159x9.8mm
重量465g504g
ディスプレイ10.1インチ10.1インチ
画面解像度1920×1200
(224ppi)
1920×1200
(224ppi)
CPUMediaTek MT8183(8コア 2.0GHz)MediaTek MT8183(8コア 2.0GHz)
RAM3GB2GB
容量32GB/64GB
(MicroSD最大1TB)
32GB/64GB
(MicroSD最大512GB)
バッテリー12時間12時間
充電時間4時間4時間
充電端子USB-CUSB-C
オーディオ端子3.5mmステレオジャック3.5mmステレオジャック
スピーカーDolby Atmos デュアルステレオスピーカーDolby Atmos デュアルステレオスピーカー
フロントカメラ200万画素200万画素
アウトカメラ500万画素200万画素
  • 縦長タブレットから一般的なタブレットへ
  • 画面の明るさ10%向上
  • RAMが3GBに増強し動作の安定化
  • 2画面表示対応
  • アウトカメラのカメラ性能が向上
  • インカメラがビデオ通話しやすい配置に
  • MicroSDは最大1TBに対応

2021年5月26日に発売された新型Fire HD 10(第11世代)が、前期種であるFire HD 10(第9世代)より大きく変わった点は、「サイズ」「画面の明るさ」「メモリー容量(RAM)」「2画面表示対応」「MicroSDで拡張出来る最大容量」「アウトカメラの画素数」「インカメラの位置」の全7点です。これらはFire HD 10を活用していく上で結構大きな違いを実感出来る変更点であるため、2017年モデル(第7世代)からだけではなく、2019年モデル(第9世代)からの買い換えも普通にオススメ。

ちなみに、Fire HD 10の新型は2年ごとの発売となるため、次回の新型Fire HD 10はおそらく2023年の前半。また、Fire HD 10の世代は発売年で決まるため、次回モデルは2023年発売なら第13世代となります。

サイズ感変更で圧倒的に持ちやすくなった

Fire HD 10を片手で持つ

今回の新型Fire HD 10(2021)のサイズは、横幅262mmx高さ159mmx厚み9.8mm。前機種である2019年モデルは、横幅247mmx高さ166mmx厚み9.2mm。横幅は15mmも小さくなり、逆に高さは7mm大きく、厚みは0.7mm薄くなっています。また、重さは504gから465gへと39g軽くなっています。

このサイズ変更は地味な変化と感じる人もいるかもしれませんが、実際手に持って使ってみると分かるのですがかなり大きな変化です。2019年モデルは一般的なタブレットよりも極端に横幅が長い横長のサイズ感で縦持ちでも横持ちでも片手で持つと重みを強く感じ持ちにくかったのですが、2021年モデルではそれが一気に解消されています。そのため、2019年モデルよりも圧倒的に扱いやすくなっています。

画面の明るさ向上以上に、画面の色味の改善を強く実感

Fire HD 10の2021年モデルと2019年モデルのディスプレイ比較左:2021年モデル、右:2019年モデル

2021年モデルのFire HD 10は、2019年モデルよりも画面の明るさが10%向上しています。そのため確かにFire HD 10の方が画面が明るく、屋外でも見やすくなっています。ただし、それ以上に強く実感したのが、画面の色味の改善です。

2019年モデルは画面がやや黄ばんだような黄緑っぽい色味に見えるのですが、2021年モデルではそういった黄ばんだような見え方は一切せずクリアで綺麗な色味に見えます。真っ白な背景にするとよく分かりますが、2019年モデルは黄緑っぽく見えるのに対し2021年モデルは真っ白です。

新型Fire HD 10(2021)は白色がしっかり白色に見えるため、YouTube動画を見たり、Prime Videoで映画を見たり、Kindleで雑誌や漫画を読む場合でも、より綺麗にイラストや写真、映像を楽しむことが出来ます。旧モデルのディスプレイの色味に不満を持っている人はこの点だけでも2021年モデルへと買い換えてみる価値はあります。

RAMが3GBに強化されゲームの快適性がアップ

Fire HD 10でゲームプレイ

新型Fire HD 10(2021)はメモリー容量が2019年モデルの2GBから3GBへと強化されています(Fire HD 10 Plusの場合は4GB)。CPUとGPU自体に進化はありませんが、このRAM強化により、確実に各アプリの動作の安定化が図られています。実際、ゲームをプレイしてみての快適性は2019年モデルよりも大幅にアップしていると実感出来ました。

2画面表示対応はやはり便利

Fire HD 10で2画面表示

2021年モデルのFire HD 10は、AmazonのFireタブレットとして初となる2画面表示機能(画面分割機能)を搭載。この機能は、iPadのSplit View(スプリットビュー)に似た機能で、画面を2分割することで2つのアプリを同時に表示出来る機能のことです。

正直、普通にエンタメ利用する分にはそこまで使用頻度の高い機能ではありませんが、あると便利。例えば、左にプライムビデオを表示し、右にSilkブラウザを表示することで、映画やアニメを見ながらネットサーフィンが出来ます。また、Bluetoothキーボードと接続しPC風に使うなら、資料を見ながらExcelにデータを打ち込むといった使い方も出来ます。

アウトカメラが500万画素へ強化、ただしあまり使い道はなさそう

Fire HD 10のアウトカメラ

今回のFire HD 10はカメラ機能も強化されています。インカメラの画素数は200万画素で2019年モデルと同じですが、アウトカメラは200万画素から500万画素へと強化されています。また、画角も広くなり、今までのFire HD 10よりも丁度良い画角で綺麗な写真を取れるようになっています。

Fire HD 10(2019)で撮影した写真Fire HD 10(2019)で撮影した写真
Fire HD 10(2021)で撮影した写真Fire HD 10(2021)で撮影した写真

ただし、500万画素へ強化され2019年モデルよりも綺麗な写真が撮れるようになったとは言っても、もともとのおもちゃレベルのカメラ性能から少しマシになったというレベルでスマホの代わりにカメラとしても使えるというようなものではありません。おそらく多くの人がこのカメラを使うことはないと思います。

インカメラの位置が変更、ビデオ通話が捗る

Fire HD 10のインカメラ

Fire HD 10(2021)は、ビデオ通話しやすいように横置きした状態でインカメラが正面に来る配置となっています。2019年モデルは左右いずれかの配置となりますが、2021年モデルは正面上部の配置となるため、より自然な形でビデオ通話出来るようになっています。

新型Fire HD 10(2021)は全5種類

Fire HD 10
機種Fire HD 10Fire HD 10 PlusFire HD 10 エッセンシャルセットFire HD 10 Plus エッセンシャルセットFire HD 10 キッズ
価格15,980円〜18,980円〜24,980円〜27,980円〜19,980円
ディスプレイ10.1インチ
画面解像度1920×1080(224ppi)
CPUMediaTek MT8183(8コア 2.0GHz)
RAM3GB4GB3GB4GB3GB
容量32GB/64GB32GB
バッテリー12時間
フロントカメラ200万画素
アウトカメラ500万画素
ワイヤレス充電対応
Bluetoothキーボード付カバー
Microsoft 365 Personal 1年版
Amazon Kids(1年間無料)
キッズカバー

2021年5月に発売された新型Fire HD 10は、定番の「Fire HD 10」を始め「Fire HD 10 Plus」「Fire HD 10 エッセンシャルセット」「Fire HD 10 Plus エッセンシャルセット」「Fire HD 10 キッズ」の全5種類あります。それぞれ機能面での大きな違いはありませんが、ワイヤレス充電への対応の有無、キーボード付カバーとMicrosoft 365 Personalの有無、Amazon Kidsの有無の違いがあります。

Fire HD 10

初めてFire HD 10を買うなら、定番の「Fire HD 10」がオススメです。Fire HD 10は大きい10.1インチタブレットを税込15,980円で購入できるコスパ最強の機種です。今回僕が購入したのもノーマルFire HD 10です。

Fire HD 10 Plus

Fire HD 10にワイヤレス充電機能を追加したのが「Fire HD 10 Plus」です。Fire HD 10 Plusはワイヤレス充電器に置くだけで充電出来るため、充電が楽です。さらに、Fire HD 10をEcho Show代わりにスクリーン付スマートスピーカーとして活用する場合にもワイヤレス充電対応のFire HD 10 Plusが便利です。

Fire HD 10 エッセンシャルセット

Fire HD 10に専用キーボード付カバーとMicrosoft 365 Personal(1年版)が付いてくるのがエッセンシャルセット。Fire HD 10をノートPC代わりとして使いたいという人にぴったり。また、Office 2019のWordやExcel、PowerPoinといったサービスをインストール出来、さらにFire HD 10だけではなく他のタブレットやスマホ、ノートPCでも台数無制限でインストール出来る権限があるため、この点だけでもかなりお得です。

Fire HD 10 Plus エッセンシャルセット

ワイヤレス充電対応のFire HD 10 Plusにキーボード付カバーとMicrosoft 365 Personal(1年版)が付いてくるのがFire HD 10 Plus エッセンシャルセット。

Fire HD 10 キッズ

子供用にオススメなのが「Fire HD 10 キッズ」。キッズモデルは、タブレット本体を保護するためのキッズカバーが付属し、さらに子供の好奇心や興味を刺激する数千点のキッズコンテンツを誇る“Amazon Kids+”を1年間無料で利用出来るのが特徴。さらに、万が一壊れてしまった場合に取り替え出来る2年間の限定保証付。子供用にタブレットを準備したいという人にオススメ。

新型Fire HD 10(2021)の外観を2019モデルと比較しながらレビュー

それでは新型Fire HD 10(2021)の詳細なレビューをしていきます。まずは、2021年モデルの外観を2019年モデルと比較しながら見てきましょう。

前面はベゼル幅が統一されたのが特徴

Fire HD 10の2021年モデルと2019年モデルのベゼル比較上:2021年モデル、下:2019年モデル

Fire HD 10(2021)の前面デザインは、上下左右のベゼル幅が均等に統一されているのが特徴です。これに伴い、一般的なタブレットらしいサイズ感となっています。

前機種の2019年モデルは、上下のベゼル幅に対し左右のベゼル幅が太く、その分だけ横持ちした時に横幅が長い形状となっています。

さらに、2021年モデルのインカメラはビデオ通話しやすいように、横置きした状態で上部のベゼルの丁度真ん中の位置に配置されています。2019年モデルは横置きした状態だと左或いは右の位置となるため、ビデオ通話用にはやや使い勝手が悪い印象でした。Fireタブレットは他のFireタブレットやEcho ShowなどとAlexaアプリのビデオ通話機能で手軽にビデオ通話出来るため、これはAmazon端末を利用するユーザーにとっては嬉しいところ。

背面はAmazonロゴマークの向きが変更

Fire HD 10の2021年モデルと2019年モデルの背面比較左:2021年モデル、右:2019年モデル

背面は、Amazonロゴマークの向きが変更されています。2021年モデルはFire HD 10を横向き使用した際にAmazonロゴを正しく見れる形となっています。一方、2019年モデルはFire HD 10を縦向き使用した際にAmazonロゴが正しく見れる形となっています。それと同様に、アウトカメラの位置は2021年モデルは横持ちした状態で、2019年モデルは縦持ちした状態で右上に来るようになっています。

側面はボリュームボタンの位置が変更

Fire HD 10の2021年モデルと2019年モデルの電源ボタン比較左上:2021年モデル、右下:2019年モデル

側面では、右側面に2021年モデルは上からボリュームボタン・電源ボタン・マイク・USB-C・イヤホンジャックという順番で配置されています。一方、2019年モデルは上からボリュームボタン・イヤホンジャック・マイク・USB-C・電源ボタンという配置となっています。些細な変更点ですが、僕の場合には2021年モデルを横持ちした時(特にゲームに没頭している最中)に誤って電源ボタンを押してしまうなんてことがあるため、この点だけ気になりました。

また、左側面は両モデルとも何もなし。上側面には両モデルともステレオスピーカー、下側面には両モデルともMicroUSBカードスロットがあります。

新型Fire HD 10(2021)で動画を視聴してみてのレビュー

それでは新型Fire HD 10(2021)で動画を視聴してみてのレビューを紹介していきます。まず先に言ってしまえば、Fire HD 10は動画視聴専用端末としてはかなりオススメ出来ます。10.1インチの大きな画面でフルHDの高画質の映像を見れるため、動画を見る用途としてのタブレットとしては間違いなくコスパ最強機種です。

10.1インチサイズで迫力ある映画体験が出来る

iPhone 13 miniとFire HD 10左:iPhone 13 mini、右:Fire HD 10

AmazonのFireタブレットシリーズには8インチのFire HD 8や7インチのFire 7もありますが、それらよりも迫力ある大画面の10.1インチで映画やドラマ、バラエティ、アニメといった動画コンテンツを楽しめるのがFire HD 10の魅力です。

1080p対応で画質は綺麗

Fire HD 10の画質

さらに、Fire HD 10は画面解像度1920×1200で、1080p(フルHD)対応です。一つ下のFire HD 8の画面解像度は1280×800でフルHDには対応していないため、動画視聴用端末としてはやっぱりFire HD 10がオススメ。

また、フルHD対応であるため、一般的なタブレットと比較しても画質が劣るということはありません。2021年発売のiPad(第9世代)と比較しても動画視聴時の画質の綺麗さに特別違いは感じません。

2021年モデルはより自然な色味で見れる

Fire HD 10の2021年モデルと2019年モデルの画質比較上:2021年モデル、下:2019年モデル

今回の新型Fire HD 10(2021)を旧モデルである2019年モデルと比較してみると、画面の色味の見え方に違いがあります。2019年モデルは白がやや黄ばんだような色味に見えるのに対し、2021年モデルは白がしっかりと白く見えるため、動画を見れていても人の肌や服、小物、背景といった全ての色が自然な色味に見えます。そのため、画面解像度自体は変わっていないのですが、コントラスト比が高く画質が上がったように見えます。

スピーカーの音質はそこそこだけど映画鑑賞には十分な迫力

Fire HD 10のスピーカー

正直、Fire HD 10の音質はあまり良くありません。2019年モデと2021年モデルを比較してみても、音質の改善はあまり感じません。Fire HD 10の音質は、低音が弱めで、全体的に軽い音に聞こえます。そのため、音楽鑑賞用としては不十分だと思います。

ただし、Fire HD 10は横置きした状態でスピーカーの位置が左或いは右といったように片方に来るのではなく、上側或いは下側に来るため、音を自然な形で正面から聞くことが出来ます。さらに、スピーカーを下側にすると音が床面にいい感じに反響し、臨場感あるサウンドへと変わるため、映画視聴用としては割と迫力ある音を楽しめると思います。

新型Fire HD 10(2021)でYouTube動画を視聴してみてのレビュー

次に新型Fire HD 10(2021)でYouTube動画を視聴してみてのレビューを紹介していきます。結論としては、YouTubeも快適に視聴出来るため、YouTubeをよく見るという人にもオススメ出来ます。

Fire HD 10でもYouTubeアプリが利用出来る

Fire HD 10のYouTubeアプリ

Fire HD 10でYouTubeアプリは利用出来るのか。意外とこの点が気になっている人も多いと思いますが、Fire HD 10でもYouTubeアプリは利用出来ます。ただし、厳密にはiPhoneのApp StoreやAndroidスマホのGoogle Storeにあるような赤いアイコンのYouTubeではなくFireタブレットように簡易的に作られたであろう青いアイコンのアプリとなります。

それでも普通のYouTubeアプリと何ら変わりなく利用出来るため、FireタブレットだからYouTubeが使いにくい、他のタブレットだと出来ることがFireタブレットだと出来ないみたいなことはありません。普通にYouTubeを快適に利用出来ます。

アスペクト比16:10で黒い帯が小さくYouTube視聴にぴったり

Fire HD 10で見るYouTube動画

Fire HD 10は、格安タブレットですが、YouTube視聴に結構向いているタブレットだと思います。その理由は、YouTube動画の標準的なアスペクト比の16:9に限りなく近い16:10のアスペクト比であるため。そのため、Fire HD 10でYouTube動画をみると、アスペクト比4:3のiPadよりも上下の黒帯の部分が狭く、より迫力ある動画体験が出来るようになっています。

1080p動画も普通に快適に再生出来る

Fire HD 10で1080p動画を再生

さらに、1080pの画質設定で問題なくYouTube動画を視聴出来ます。さすがに画質設定を1440pや2160pへと上げると動画が頻繁に止まって快適に視聴することは出来ませんが、1080pだと動画が止まることなく普通に快適に視聴出来ます。

また、YouTubeアプリを操作していく中でiPadに比べると多少なりとももっさり感を感じるところはありますが、価格を考えると納得出来るレベルです。YouTubeを大画面で見るようにタブレットを安く用意したい人にはFire HD 10はかなりオススメです。

新型Fire HD 10(2021)で電子書籍を読んでみてのレビュー

次に新型Fire HD 10(2021)で電子書籍を読んでみてのレビューを紹介していきます。結論としては、電子書籍端末を読むデバイスとしてもオススメ。特に漫画や雑誌を読む用途なら間違いなく同じAmazonの電子書籍リーダーであるKindle端末よりオススメ。iPadと比べ漫画や雑誌のダウンロードに少し時間はかかるものの、電子書籍リーダーとしても十分優秀です。

小説は明らかに2021年の方が見やすい

Fire HD 10で小説を読む上:2021年モデル、下:2019年モデル

2019年モデルはディスプレイが黄ばんだような色味であるため、白背景に黒の活字である小説を読む分には多少なりともストレスを感じることがあったのですが、2021年モデルではそれが解消されています。正直、個人的には活字中心の本を読むなら目に優しいKindle端末がオススメなのですが、Fire HD 10は小説を実際の本同様に見開きで見れるという強みがあります。

漫画は見開きで見れるため描写に迫力がある

Fire HD 10で漫画を読む

10.1インチのFire HD 10なら漫画も見開きで読むことが出来るため見開きページで迫力ある描写を楽しむことが出来ます。この点はKindle端末やFire HD 8、Fire 7では体験出来ない魅力です。また、2021年モデルのディスプレイが白を綺麗に表現できるように進化しているため、より描写が綺麗に感じます。

雑誌も見開きで見れる、写真も綺麗

Fire HD 10で雑誌を読む

雑誌も見開きで読めるのも10.1インチのFire HD 10の魅力です。雑誌内の文字もFire HD 10なら拡大することなく読むことが出来ます。そして、写真も普通に綺麗です。そのため、雑誌を読んでいて楽しいです。

ただし、一つ注意点としてはFire HD 10はiPadに比べると雑誌のダウンロードに少し時間がかかります。iPadだと一瞬ですが、Fire HD 10だと2〜3分ぐらいかかります。この点はやはり低価格による性能の低いさが出ています。また、一応2019年モデルよりは2021年モデルの方がRAM強化されている影響でダウンロードにかかる時間は少しだけ短縮されています。

新型Fire HD 10(2021)でゲームをプレイしてみてのレビュー

次に新型Fire HD 10(2021)でゲームをプレイしてみてのレビューを紹介していきます。結論としては、RAM強化により2019年モデルよりも2021年モデルの方がゲームプレイ時の快適性が上がっているため、旧モデルから買い換えてみるのはオススメ。ただし、遊べるゲームの種類が少ない、進化してるとは言ってもやっぱり性能的にゲームには弱い端末であるため、ゲームメインでこれからタブレットを購入しようと考えている人にはiPadをオススメします。

2019年モデルより明らかに2021年モデルの方が快適にプレイ出来る

Fire HD 10でプロ野球スピリッツAをプレイ

新型Fire HD 10(2021)は、CPUやGPUの進化はありませんが、RAMが2GBから3GBへ強化されています。その影響は他の場面ではそこまで感じることはありませんでしたが、ゲームでは結構な差となってその恩恵を実感することが出来ました。

例えば、“プロ野球スピリッツA”という野球ゲームアプリだと、2019年モデルは画質設定を高画質へ設定すると、かなりもっさりとした動きとなり、投手として投げたり打者として打ったりした後の映像がスローモーションのような映像となってしまいます。そのため、2019年モデルはあまり快適にゲームを楽しめるという感じではなかったです。

一方、2021年モデルは画質設定を高画質に設定しても割と快適にプレイ出来ます。さすがにiPadほど滑らかな動きではないものの、高画質設定でも十分楽しめるぐらいの快適さはあります。また、画質設定を低画質にするとiPadに匹敵するぐらいサクサクなので、2021年モデルは割とゲームも楽しめる端末になっていると思います。

ただし、ゲームメインで使うならiPadを買っておくのが無難

Fire HD 10で荒野行動をプレイ

Fire HD 10(2019)からFire HD 10(2021)は確実に進化しています。ゲームプレイの快適性もその分、確実に快適になっています。ただし、それでもゲームを楽しむためにタブレットが欲しいという人にはFire HD 10はあまりオススメ出来ません。ゲームメインでタブレットを購入するなら、無難にiPadをオススメします。

その理由は、やっぱりiPadに比べるとゲームプレイ中の動きにカクツキやもっさり感を感じるため。2019年モデルに比べると2021年モデルはかなり滑らかになっているのですが、iPadや最新スマホほどの滑らかさはありません。また、Fireタブレット専用のアプリストアで選べるゲームアプリが少ないというのも理由です。

新型Fire HD 10(2021)をPC風にBluetoothキーボードを使ってみてのレビュー

最後に新型Fire HD 10(2021)をBluetoothキーボードと接続しPC風に使ってみてのレビューを紹介していきます。結論としては、Bluetoothキーボードは普通に使えるため、軽い作業用途としては使ってみるのはアリ。ただし、ノートPC代わりとしてガッツリ使えるほどの性能はないため、基本的にノートPC代わりとして使えると期待して購入するのはNGです。

Bluetoothキーボードは普通に使える、遅延無し

Fire HD 10とBluetoothキーボード

Fire HD 10はBluetoothキーボードを利用出来ます。専用キーボードだけではなく、普通に売られている一般的なBluetoothキーボードと接続出来ます。また、タイピングゲームである寿司打をプレイしてみましたが、遅延を感じることはなく、普通のPCやタブレットと変わりなく普通に快適に文字入力が出来ました。

2画面表示対応で資料作成もしやすい

Fire HD 10で資料作成

また、今回の新型Fire HD 10(2021)は2019年モデルにはなかったマルチタスク機能として画面分割による2画面表示機能を搭載しています。そのため、画面左側にWordやExcelといったOfficeソフトアプリを開き、画面右側にPDFやSilkブラウザを開き、資料を作成するなどノートPCのような使い方がしやすくなっています。

もし、このようにノートPC代わりとして使ってみたいという場合は、キーボード付カバーとOfficeソフトアプリの1年使用権が付いたエッセンシャルセットを選んでみるのがオススメです。

ただし、動画編集や画像編集といったハードな用途には使えない

Fire HD 10で文章入力

今回の最新Fire HD 10(2021)は、キーボード付カバーとOfficeソフトがセットになったエッセンシャルセットが販売されているように、ノートPC代わりとしても使えるというのが一つの売りです。

ただし、スペックはあまり高くないため、当然動画編集や画像編集といった負荷の大きい作業の用途としては使えません。また、それら以外の用途でもゴリゴリにノートPC代わりとして活用しようとするとストレスを感じる場面が多くなると思うので、文章作成や簡単な資料作成といった本当にライトな作業ぐらいにしか使えないと思っておいた方がいいです。

新型Fire HD 10(2021)はコスパ最強、動画視聴メインなら間違いのない端末

コスパ最強タブレットのFire HD 10

今回、2019年モデルのFire HD 10から2021年モデルである新型Fire HD 10へと乗り換えてみて、その進化に十分に満足することが出来ました。もちろん、格安タブレットらしい性能に違いは無いのですが、それでも「普通のタブレットらしい持ちやすいサイズ感になった」「より自然な色味で動画を見れるようになった」「電子書籍も快適に見れるようになった」「ゲームも割と快適にプレイ出来るようになった」「2画面が割と便利だった」という点で第9世代から第11世代へと買い換えてみて十分に満足出来ました。

また、新型Fire HD 10を購入してみて改めてFire HD 10は動画視聴や電子書籍の閲覧といったエンタメ消費の端末としてはコスパ最強の機種だなと感じました。Fire HD 10はエンタメ消費の端末としてはかなりオススメです。

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